皆様は、手紙を書く際、書き始めである挨拶文の書き方に悩まれた事はありませんか?
相手を思って、素敵な手紙を書きたいですが、書き方が分からないと、ついつい後回しになって手紙を出し遅れてしまいますよね。
そこで今回は、梅雨時の挨拶文の書き方や文例をご紹介していきます。
梅雨と言えば紫陽花ですが、この様な季語も文章に入れると、綺麗な挨拶文になりますよ。
梅雨時の季語には紫陽花の他に「黒南風」や「くちなし」等がありますので、これらでも文例を作っています。
目次
梅雨の手紙の書き方とは?挨拶文はどう作れば良いの?
季節の手紙の挨拶文には「〇〇の候(こう)」や「〇〇のみぎり」を付けて書き始めます。
梅雨の時期なら、〇〇の部分に下記でご紹介する、梅雨を表す言葉を付ければ簡単にできます。
そして、文の後半は「いかがお過ごしでしょうか」や「お変わりありませんでしょうか」等を付ければ良いのです。
すると「〇〇の候、いかがお過ごしでしょうか。」という挨拶文が完成しますね。
この様に文章を作っていけば、綺麗な手紙に仕上がりますよ!
「梅雨」と一言で言ってはダメ?きちんと知って美しい挨拶文を!!
梅雨は北海道を除き、約40日も続きます。
その中でも「梅雨入り前」「梅雨入り」「梅雨明け」等、同じ梅雨にも移り変わりがありますね。
それによって季節の挨拶も変わってきますので、まずは梅雨の移り変わりや、雨の降り方等について記載します。
<梅雨の移り変わり>
*走り梅雨・迎え梅雨・前梅雨→梅雨入り前の雨が続く時期
*梅雨入り・入梅→梅雨に入る時期
*送り梅雨→梅雨明け直前・激しい雷雨が見られる時期
*梅雨明け・出梅→梅雨が明ける時期
*戻り梅雨・帰り梅雨・残り梅雨→梅雨明け後の雨が続く時期
<雨の降り方・梅雨の様子>
*男梅雨→激しい雨が降る日が多い梅雨
*女梅雨→しとしとした雨が降る日が多い梅雨
*空梅雨・故梅雨→例年より雨が少ない梅雨
*梅雨寒→気温が低く、寒い梅雨
*梅雨晴れ→梅雨時の晴れた日
*梅雨の中休み→梅雨時に晴れた日が数日続く
上記が、梅雨の移り変わりや雨の様子の言い方です。
その年の梅雨の状態に合わせて、挨拶文にこれらの言葉を盛り込んでいきましょう。
梅雨時の手紙!挨拶の文例をご紹介!!
*走り梅雨・迎え梅雨・前梅雨*
「いよいよ梅雨に入りますが、ご機嫌のほどいかがでしょうか。」
「梅雨入りを間近に、今から憂鬱な気分になっております。」
*梅雨入り・入梅*
「入梅の候、お変わりなくお過ごしでしょうか。」
「梅雨に入り、色とりどりの傘が紫陽花の様に街を色付けております。」
*梅雨の中休み*
「黒南風の候、雨上がりの風の中にくちなしの香りが漂う季節になりました。」
黒南風(くろばえ)・・・梅雨時に吹く南風。/くちなし・・・初夏に咲く白い花で、香りが強い。
「雨上がりの紫陽花の美しさは、梅雨で憂鬱になった気持ちをみがいてくれるようです。」
*梅雨明け前*
「梅雨明けが待ち遠しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。」
「梅雨明けも間近となり、ますますお元気でご活躍のことと存じます。」
梅雨明け後
「梅雨明けのみぎり、いかがお過ごしでしょうか。」
「憂鬱な梅雨も明け、いよいよ夏本番となりました。」
梅雨寒
「思いがけない梅雨寒が続いておりますが、体調を崩されてはいませんか。」
長雨
「長雨のみぎり、お変わりはございませんでしょうか。」
空梅雨
「今年は空梅雨を思わせるような気候ですが、いかがお過ごしでしょうか。」
最後は結びの挨拶!相手を気遣う言葉を添えて!!
最後は、結びの挨拶だけです。
結びの挨拶にも、梅雨らしい言葉を入れていきましょう。
「もうすぐ梅雨がやってまいります。どうかご自愛専一に。」
「思わぬ梅雨寒に、お風邪などを召されませんように。」
「この梅雨を無事に乗り越えられますよう、お祈りいたしております。」
「雨模様の毎日ではございますが、お互いに気分だけは晴れやかに過ごしましょう。」
最後に
今回は梅雨時の手紙の書き方についてご紹介してきましたがご参考になりましたか?
メールやSNSで簡単に文章を送れる時代ですが、あえて手紙を書く事で、気持ちが繋がりやすいと思います。
言いたい事を考え、まとめ、文章にし、手紙に書く。
かなり手間はかかりますが、メール等では感じる事のない温かみがありますよね。
梅雨時は外出する機会が減ると思います。
この記事をご参考に、自宅で大切な方に手紙を書いてみませんか?