Pocket

「お酒を飲むと顔が赤くなる・・・。」「あまりお酒に強くない・・・。」

そんなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?

今回は、お酒で顔が赤くなる理由と対策をご紹介します。

又、顔が赤くなる人はがんになる危険性も高いってご存知ですか?

その理由は、アルコールの分解能力や遺伝にも大きく関係していたのです!

がん対策についてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧下さいね!!
スポンサードリンク


お酒で顔が赤くなる理由とは?

お酒を飲むと顔が赤くなる事は「フラッシング」と言われており、赤くなる人を「フラッシャー」、ならない人を「ノンフラッシャー」と言います。

フラッシングが起こる理由は、アルコールを分解する際に発生する「アセトアルデヒド」という毒性物質によるものです。

アセトアルデヒドは皮膚の血管を拡張し、血流を増加させる為、顔が赤くなってしまうのです。

フラッシャーはアセトアルデヒドの分解がし辛く、ノンフラッシャーはアセトアルデヒドの分解が早いという特徴があります。

又、アセトアルデヒドは頭痛・吐き気等の二日酔いを起こす原因物質ですので、人体に良い物ではないのです。

顔が赤くなるのは、お酒で血行が良くなった為と思われがちですが、実はこの危険なアセトアルデヒドが原因だったのです。

顔が赤くなるのは遺伝?!

フラッシングを起こしてしまうのは、アセトアルデヒドの分解を担う「アセトアルデヒド脱水素酵素」と「遺伝」が大きく関係しています。

アセトアルデヒド脱水素酵素は19種類あり、中でも「ALDH1」「ALDH2」「ALDH3」がアルコールの分解に欠かせません。

特にALDH2が遺伝の影響を受けています。

ALDH2をつくる遺伝子には、分解能力が高い「N型」と、突然変異で分解能力が低下した「D型」とが存在します。

N型・D型は両親から1つずつ受け継いでいますので、「NN型」「ND型」「DD型」の3種類があります。

NN型(ALDH2活性型)の遺伝子を持つ人→お酒に強く、アセトアルデヒドの分解が早いタイプ。

ND型(ALDH2低活性型)の遺伝子を持つ人→お酒に弱く、アセトアルデヒドの分解がし辛いタイプ。

DD型(ALDH2不活性型)の遺伝子を持つ人→まったくお酒が飲めないタイプ。

上記の遺伝子によってお酒の弱い・強い・飲めないが決まってくるのです。

日本人は約40%の人がND型ですので、顔が赤くなる人は意外と多いのですね。

又、NN型が約50%・DD型が約4%という調査結果も出ています。

「お酒は飲み続ける事で強くなる」とも言われていますよね。

実際に、お酒を飲み続けると「MEOS(ミクロゾームエタノール酸化酵素)」という酵素が活性化し、アルコールの分解を促進してくれます。

よって、どんどんお酒に強くなる事は可能です。

しかし、上記の様に遺伝でお酒が弱い方は、健康の為に飲み過ぎには注意しましょう。

顔が赤くなる人はがんのリスクが上がる?

先程も記載しましたが、アセトアルデヒドは毒性の強い物質です。

よって、アセトアルデヒドを分解し辛いND型タイプの人は、通常の人と比べ約10倍も食道がんになりやすいのです。

その上、飲酒と喫煙を合わせると、さらに食道がんの危険性がアップします。

又、高血圧症になる確率も高くなる為、心臓病や脳卒中になる可能性も出てきます。

ND型タイプの方は、お酒の飲み過ぎに注意して下さいね。
スポンサードリンク


アセトアルデヒドの分解促進が鍵!!

ND型の人はアセトアルデヒドの分解を促進し、体内に蓄積させない事でがんのリスクを低下させる事ができます。

ここでは、アルコール・アセトアルデヒドの分解を促進してくれる食べ物をご紹介します。

*お酒を飲む前*

クルクミン・・・ウコンに含まれています。

胆汁の分泌を促進し、肝臓の解毒作用を高める働きがあります。

セサミン・・・ゴマに多く含まれており、米や麦でも摂取する事ができます。

肝機能を高め、アルコールの分解を促進させる働きがあります。

脂肪分・・・ヨーグルトや牛乳に含まれています。

胃に膜を張り、アルコールの吸収を穏やかにしてくれます。

*お酒を飲んでいる時*

タンパク質・・・肉や魚、チーズ、枝豆等に含まれています。

ビタミンB1・・・ネギやニンニクに含まれています。

ビタミンC・・・ブロッコリーやピーマン、レモンやライムに多く含まれています。

これらの成分は、アルコールの分解・代謝に欠かせない成分です。

ビタミンE・・・ナッツ類、イクラやタラコ等に多く含まれています。

アルコールの代謝を促進させる働きがあります。

*二日酔いになった時*

カフェイン・・・コーヒーに含まれています。

アセトアルデヒドの分解を促進させる働きがあります。

タウリン・・・シジミのお味噌汁に多く含まれています。

肝臓の解毒作用や、アセトアルデヒドの分解を促進させる働きがあります。

これらの成分を摂取する事で、二日酔いの症状も軽減されますよ。

又、水分補給も忘れないで下さい。

アルコールの代謝には多くの水分を消費しています。

ビタミンやミネラルが含まれるスポーツドリンクを飲むのがお勧めですよ。

最後に

今回は、お酒で顔が赤くなる理由と対策、がんの危険性についてご紹介してきましたがご参考になりましたか?

お酒に弱いけど好きな方、お酒に強くなる為にお酒を飲み続ける方もいらっしゃると思います。

しかし、体の為を思って、少し控える事も大切ですよ。

ご自身の体調をしっかり管理し、お酒は楽しく飲みましょうね!

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Pocket