手紙やメールでよく目にする「ご自愛ください」。
皆さまは、その意味や使い方をしっかり理解されていますか?
「ご自愛ください」という言葉は、目上の人や上司にも使える万能な言葉なんです!
今回は「ご自愛ください」の意味や使い方をご紹介します。
又、目上の人や上司に使う時の文例もご一緒にご紹介していきますね。
文例はいつでも使えるものと季節に合ったものを記載していますので、ぜひご参考にしてくださいね!
「ご自愛ください」の意味とは?
「ご自愛ください」は手紙やメール等を送る際、締め括りの挨拶・結びの挨拶として使う言葉です。
この言葉は、親しい友人から目上の人や上司にまで幅広く使えます。
特に目上の人に贈る言葉としては最適です。
「ご自愛ください」は「お体を大切にしてください」「お体にお気をつけください」という意味で使います。
相手を想う気遣いの言葉ですので、この言葉を書かれて嫌な思いをする方はいないでしょう。
「ご自愛ください」の使い方
「くれぐれもご自愛ください」「ご自愛くださいますようお祈り申し上げます」という風に使います。
手紙やメールで結びの挨拶に使いやすい言葉ですが、注意点もあるのです。
良くある間違いは「お体をご自愛ください」と使ってしまう事です。
「ご自愛ください」の言葉の中には「お体を大切にしてください」という意味がすでに含まれています。
よって「お体をご自愛ください」というのは「お体をお体を大切にしてください」という様になってしまうのです。
これでは素敵な言葉が台無しになってしまいますね。
又、「ご自愛ください」は誰にでも使える言葉ですが、体調を崩している人には使ってはいけません。
「お体に気を付けて」「お体に注意して」という意味ですので、体調が優れない人に宛てる言葉ではないのです。
その際は「早い回復をお祈り致します」や「お大事になさってください」を使いましょうね。
そして、もう一つ注意点をご紹介します。
「ご自愛」と「ご慈愛」を間違えて覚えてしまったり、変換ミスしてしまう事は避けましょう。
この2つの言葉は似ている様で全く違う意味なので、間違えて使うと失礼に当たります。
「ご自愛」は相手を想う言葉なのに対し「ご慈愛」は自身への愛情を表す言葉です。
間違ってしまうと相手に気持ちが伝わりませんので、注意してくださいね!
月別!「ご自愛ください」の文例をご紹介!!
1月の文例
・厳寒の折、風邪など召されませぬようご自愛ください。
・寒さひとしお厳しき折、何卒ご自愛専一にてお願い申し上げます。
2月の文例
・余寒なお去り難き折、風邪など召されませぬようご自愛ください。
・寒気冴え返る時節ゆえ、何卒ご自愛ください。
3月の文例
・浅春の折、何卒ご自愛ください。
・天候不順の時節柄、ご自愛専一にてご精励くださいますようお願い申し上げます。
4月の文例
・花冷えの折、くれぐれもご自愛ください。
・春爛漫の折、何卒ご自愛ください。
5月の文例
・向暑の折、くれぐれもご自愛ください。
・季節の変わり目ではございますが、何卒ご自愛ください。
6月の文例
・梅雨冷えの厳しき折、お風邪など召されませぬようご自愛ください。
・長雨の折、くれぐれもご自愛ください。
7月の文例
・暑さ厳しき折、夏風邪など召されませぬようご自愛ください。
・酷暑の折柄、何卒ご自愛ください。
8月の文例
・晩夏の折、くれぐれもご自愛ください。
・残暑なお厳しき折柄、何卒ご自愛専一にてお願い申し上げます。
9月の文例
・夏の疲れが出やすい時節、くれぐれもご自愛ください。
・残暑去り難く厳しき折柄、何卒ご自愛ください。
10月の文例
・秋冷の折、くれぐれもご自愛ください。
・秋気肌に染む時節、風邪など召されませぬようご自愛ください。
11月の文例
・向寒の折、何卒ご自愛ください。
・落ち葉舞い散る深秋の候、体調を崩されませぬようご自愛ください。
12月の文例
・年末ご多忙の折ではございますが、くれぐれもご自愛ください。
・心せわしい年の暮れ、何かと御多用とは存じますが、何卒ご自愛くださいませ。
1年中使える文例
・時節柄、どうぞご自愛くださいませ。
・時節柄、ご自愛専一にご活躍ください。
・何卒ご自愛専一にてお願い申し上げます。
・くれぐれも体調を崩されませぬようご自愛ください。
最後に
今回は「ご自愛ください」の意味や使い方、文例をご紹介しましたがご参考になりましたか?
皆さまも、手紙やメールを送る際には、相手を思い遣るこの言葉を使ってみてはいかがでしょうか。
いくつかの注意点はありますが、覚えてしまうとどんな方にも使えますので、結びの挨拶として使いやすいですよ!