毎日の食卓に欠かせない「塩」ですが、皆さまは塩小さじ一杯の重さは何g(グラム)かご存知ですか?
又、当たり前の様に摂取している塩ですが、塩分が人体にどの様な影響を与えているか考えた事はありませんか?
今回は塩小さじ一杯の重さは何g(グラム)あるのか、塩分が体に与える影響とは何かをご紹介していきます。
塩小さじ一杯は何g(グラム)?
塩小さじ一杯は6gです。
大さじ一杯は小さじの3倍ですので、塩の場合は18gとなります。
「さしすせそ」の調味料の小さじ一杯分のg数もご紹介します。
砂糖・・・小さじ3g
塩・・・小さじ6g
酢・・・小さじ5g
醤油・・・小さじ6g
味噌・・・小さじ6g
調味料の種類や図り方で多少の誤差はでてきますが、基本的に小さじ1杯は上記のg数になります。
日本人は塩分の取りすぎ??
日本人は塩分を取りすぎると言われています。
日本食はヘルシーなイメージがありますが、醤油や味噌等の調味料には多くの塩分が含まれていますよね。
よって、日本食は意外と塩分が多いのです。
厚生労働省によると日本人が1日で摂取する塩分量は、男性11.1g・女性9.4g(平成25年の調査結果です)となっています。
理想の摂取量は男性8g未満・女性7g未満ですので、約2~3gも多く取りすぎているという事になります。
又、高血圧症の方は6g以下、腎臓疾患がある方は3~6g以下と推奨されています。
因みに、WHO(世界保健機関)で塩分摂取量の目標値として挙げられているのは、5gとかなり少なめなのです。
日本人が摂取している塩分量が、いかに多いかがわかりますよね。
塩分を取りすぎるとどうなるの?
塩分の主成分であるナトリウムは、血流や血圧を正常に保つ働きや、神経と筋線維の伝達をスムーズに行う役割も担っています。
よって、塩分は人間の体には欠かせません。
しかし、取りすぎると命に関わる病気の原因ともなりますので注意が必要です。
*高血圧症・・・塩分を摂取すると血中の塩分濃度が高くなる為、それを下げようと血中に水分が取り込まれます。
すると血液量が増加し、血管壁に圧力がかかる為に高血圧を招きます。
1日単位で考えると大した事はありませんが、毎日続くとなると高血圧症になる可能性が高くなります。
又、高血圧により血管が傷むと、心臓病(心肥大・心不全)や脳血管疾患(脳梗塞・脳卒中)のリスクが高まります。
*腎不全・・・腎臓は塩分を排出する働きがあります。
塩分の摂取量が多いと、腎臓に負担がかかり腎不全を起こす可能性もあります。
*むくみ・・・塩分を取りすぎると血中の塩分濃度を下げようと、血中に水分が取り込まれます。
この水分が毛細血管から染みだして、むくみを引き起こします。
*自律神経失調症・・・塩分を過剰摂取すると交感神経が活発化されます。
すると交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、自律神経失調症の症状が表れます。
上記の様に、塩分の取りすぎは健康を損なってしまいます。
摂取量を把握し、減塩を目指しましょうね!
塩分を控えるポイントとは?!
塩分を控えるには、味付けを薄くする事が最も肝心です。
そして、塩の代わりになる調味料やスパイスを使い、料理の味付けを行うと良いでしょう。
日本食なら、昆布や鰹で出汁を取るだけでも、味が整いますよね。
又、カレーや胡椒等の香辛料は塩分を含んでいませんのでお勧めです。
オリーブオイル・ごま油・檸檬・酢橘等でも、味のポイントになりますので、塩が少なくても食事が苦になりませんね。
汁物は具を多くし、汁は飲まない様にしましょう。
味噌汁やラーメンの汁を飲まないだけでも、塩分摂取量を減らす事ができますよ。
この様な工夫を行い、毎日少しずつ減塩していきましょうね。
最後に
今回は塩小さじ一杯のg数や、塩分が人体に与える影響等をご紹介してきましたがご参考になりましたか?
普段何気なく摂取している塩分ですので、ここでご紹介した様な重大な病気になるという事に驚いた方もいらっしゃると思います。
過剰摂取は避け、なるべく塩分は控える様に意識しましょうね。
だからといって、塩分を極端に控える事も体に悪影響を及ぼします。
めまい・ふらつき・食欲不振・脱力感・筋肉異常・精神障害等々・・・。
塩分は取りすぎも、取らなさすぎも健康を損なってしまうという事ですね。
しっかり注意し、今日も美味しく食事をいただきましょう!