今回は、日本で古くから食べられている代表的なスパイスの一つである
山椒の実について調べてみました。
みなさんは、山椒の実はどのくらいの頻度で口にしていますか?
そう聞かれると、「あまり食べたことがない!」
と思われる方も多いかもしれません。
しかし、意外と身近なところにも山椒の実が使われているのです。
ご存知でしょうか?
身近なもの・・・七味唐辛子にも山椒の実が入っています!
また、熟した山椒の実を乾燥させて、粉末状にすり潰したものは
うなぎの蒲焼きに振りかけて食べていますよね。
あとは、麻婆豆腐のピリッとした辛味も山椒の実が使われています。
身近なところでもよく使われている山椒の実ですが
収穫のタイミングが一年に何回もやってくるわけではないようですね。
ということは、山椒の実が手に入ったら、その時に食べてしまうか
それか、上手に保存して長く楽しむか・・・のどちらかのようです。
保存は、冷凍させる方が良いのでしょうか?
それとも、乾燥?・・乾燥させた後に冷凍?
風味が命の山椒の実なので
風味を落とさずに保存する方法を知って、長く楽しみたいです!!
山椒のことについて
山椒は、ミカン科の食物で、鉢植えでも地植えでもどちらでも育てることができます。
春には、新芽を摘んで「木の芽」として食べますね。
和食では、出汁巻き卵の上などに乗せて色合いとして使ったり、
タケノコの土佐煮の上に風味付けとして乗せたり
時には、木の芽だけを佃煮にして食べたりします。
新芽の時期が終わると、そのあとに花が咲きます。
花山椒と呼ばれるものです。
花山椒は、佃煮にしたり、中華料理に使ったりして
ピリッとしたアクセントを楽しみます。
唐揚げを作るときに付けダレに入れてスパイスとして使っても美味しいです!
その後、7月頃に青くなった果実を収穫します。
これは、青山椒と呼ばれます。
9月頃になると、山椒の実が熟してくるのでまたそのころに収穫します。
熟すると山椒の実は赤くなります。実山椒と呼ばれています。
実山椒がさらに熟すると、赤い実が弾けて中の黒い種が飛び出します。
これは、割り山椒と呼ばれるものです。
青山椒、実山椒、割り山椒のそれぞれで味や辛味が少し異なります。
山椒の辛味成分は、サンショールという物質によるものです。
局所麻酔の効果があるため、食べると舌が痺れたような感覚になります。
山椒の実の保存方法!
山椒の実は、旬の時期が短くて、保存が長く効くことで有名です。
保存の方法はとても簡単です。
茹でてそのまま冷凍してしまう方法や、
乾燥させてすり潰して粉山椒にして保存する方法などがあるようです。
まず、冷凍する方法ですが
1.下茹でします。(20~30秒でOK)
このとき、軸の部分は外しますが、小枝の部分は残しておいても大丈夫です。
2.お湯を捨ててざるの上でしっかり冷まします。
3.冷ました後に水気をふき取ります。
4.冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫へ
大きな袋にひとまとめにしても良いのですが、
使うたびに袋を開けてしまうよりも小分けにしたほうが長く保存できます。
5.使うときは、凍ったまま手で揉むと、残っていた小枝が外れます。
6.水に浸けて解凍します。
水に浸けることで辛味や灰汁がとれますので長く浸けすぎないようにします。
次に、乾燥させる方法ですが
天日に干しで乾燥させても良いですが、
電子レンジで乾燥させることもできます。
充分に乾燥させたあと、すり鉢ですり潰します。
もちろん、フードプロセッサーなどを使っても良いです。
冷凍させる方法でも、乾燥させる方法でも
風味を失うことなく、美味しい状態で山椒の実を保存できます。
山椒の実の効能は??
山椒の実には、たくさんの栄養素が含まれています。
ただし、山椒の実を少量振って香辛料として食べるだけでは
その栄養を摂取できる量も少ないと思いますが
ビタミン類としては、ビタミンA及び、B1、B2、とナイアシン
などが含まれており、身体に必要な栄養素が摂取できる食べ物です。
また、山椒に含まれているサンショールは、
胃腸の働きを整える効果があると言われています。
食べたときにも感じる麻酔の効果で
発汗を促すこととアドレナリンを分泌させる効果があるといわれ
冷え性などの対策にも有効とされています。
また、血行促進の効果もあるため、むくみの解消にも繋がる
最後に
山椒の実の保存方法についてご紹介しましたが
いかがでしたでしょうか。
意外と簡単でしたね。
また、色々なお料理にも手軽に使えることも分かって
おうちでのごはんに取り入れると
料理のレパートリーも広がりそうです!
山椒の実を冷凍保存しておいて
炒め物などに入れて手軽に山椒の成分、サンショールを取り入れることもできそうです。
冷え性だという女性も多いと思います。
ぜひ、おうちの冷蔵庫に山椒の実を常備してみてはいかがでしょうか。
少しずつ継続して取り入れることで
体調も良くなって、より健康になっていきたいですね!!