冬の季節になると、お酒の飲めない私も「甘酒」を飲みたくなります。
最近では美容にも効果がある、とテレビでも話題になっている甘酒。
実は甘酒には「酒粕」でできているものと、「米麹」でできているものがあるのです!
両方とも甘酒であることに変わりはないのですが、それぞれに長所短所があります。
酒粕と米麹で作られた甘酒はどう違うのか?
作り方は?
両方ともありがたい効果が期待できるの?
米麹で作る甘酒、作り方と特徴
では、最近話題になっている「米麹」で作る甘酒から見てみましょう!
そもそも米麹とは、蒸したお米に麹菌を加えて繁殖させた麹のことです。
お米に繁殖させるので米麹。覚えやすいですね!
それでは、「麹」とは何なのでしょう?
麹というと…米麹、麦麹、大豆麹など、種類がたくさんあります。
しかし、もともとはそういった穀物に繁殖させられた「カビを中心にした微生物」が麹なのです。
和食で定番のお味噌もお醤油も、麹の働きによって作られています。
このように、麹は食品発酵の過程において、重要な存在なのです!!
そんな麹が身体に悪いはずはありません!
なんと、「天然の抗生物質」と呼ばれるほど、健康だけでなく美容にも効果が見込まれるのです。
・米麹で作る!甘酒の作り方
①鍋に、炊いたご飯(お茶碗1杯)とお水(お茶碗1杯)を入れる。
②沸騰するまで煮ます。(おかゆを作るイメージです!)
③全体的に沸騰したら米麹を入れます。
④密閉できる容器に移し、新聞紙でくるみます。
⑤電気毛布などにくるんで、8~10時間保温して出来上がり。
これで甘みのある甘酒が完成します!
・米麹で作る甘酒の特徴
米麹で作る際は、保温が必要不可欠です。
少し手間に感じますが、この保温のおかげで砂糖を混ぜずとも甘みを引き出すことができるのです。
糖分控えめですが、脂肪燃焼を助けるアミノ酸が含まれるので、ダイエット中の女性の方も安心して飲んでいただけます!
また、米麹で作ったものは「ブドウ糖点滴」とほぼ同成分の栄養素が満ちています。
少し疲れているときなど、カフェイン入りの栄養ドリンクではなく「甘酒」を飲むことをおすすめします!
そして、女性にうれしい美肌効果ですが…ここでメラニン色素の生成を抑える「コウジ酸」が活躍します!
酒粕で作る甘酒、米麹に負けません!!
冬の時期は日本酒生産の最盛期です!
「酒粕」はその名のとおり、日本酒の搾りかすから出るものです。
醸造会社にしてみると、酒粕は日本酒の「副産物」なので、産業廃棄物になってしまう運命にあります。
近頃、米麹の甘酒ばかり注目されていますが、酒粕の良いところをご紹介いたします!
・酒粕で作る!甘酒の作り方
①板状の酒粕(100g)を水(500cc)に浸し、柔らかくする。
②お鍋に砂糖(大さじ3)、塩(少々)と一緒に入れてつぶつぶがなくなるまで煮る。
※作る前日に①の下準備をしておくと、酒粕と水がよくなじみます。
これは義母に教わった作り方です。
米麹で作る場合は「保温」が必要で少し面倒ですが、酒粕はお手軽ですよね^^
冷蔵庫に入れておくと、1週間くらいは保存が可能です!
・酒粕で作る甘酒の特徴
酒粕の一番の特徴は、なんといっても安価でお手軽に作れることでしょう!
そして、米麹に劣らないほどの効果も期待できるのです!
まず、食物繊維とビタミンが豊富に含まれます。
また、善玉コレステロールの働きを高め、悪玉コレステロールを減らす働きもあるのです。
さらに!脂質を身体の外へ運ぶ働きをする「レジスタントプロテイン」も含まれています。
レジスタントプロテインが体外へ油を排出する際に、便に油分が含まれることになるので、食物繊維との相乗効果で便秘の解消が見込まれます!
私は便秘になることがめったにないので、辛さがわからないのですが…夫にこのことを伝えたら俄然飲む気になっていました。(笑)
ただ砂糖を加えるので、飲みすぎには注意が必要です!
さいごに
今回、義母に甘酒の作り方を電話で聞いたところ、酒粕を近いうちに送ってくれると言っていました!
間もなく夫の健康診断があるので、悪玉コレステロールに効くように愛情たっぷりの甘酒を作ってあげたいと思います♡
天然の抗生物質である「甘酒」パワーで、健康も美も手に入れましょう!