今、再び注目されている、素晴らしい効能を持った麹!!
皆さまの中には、生活に取り入れようと考えている方も多いと思います。
又、「作り方が分かれば自宅で作りたい」という方もいらっしゃいますよね?
そこで今回は、自宅でできる麹の作り方や、麹の素晴らしい効能等をご紹介していきます!
そして、こうじには「糀」と「麹」の2種類の漢字がありますが、違いは分かりますか?
「麹」と「糀」の違いとは?
こうじには「糀」と「麹」の2種類の漢字があります。
その違いは、「麹」は米・麦・大豆等で作られた全てのこうじを指します。
それに対し、「糀」はお米で作られたこうじのみを指します。
「麹」は中国から伝わった漢字で、「糀」は和製漢字です。
現在では「麹」という漢字が一般的ですね。
麹の効能とは?
麹には体に良い成分が多く含まれています。
その中でもビタミンB1・B2・B6等のビタミンB群が豊富です。
ビタミンB1には、疲労回復・夏バテ防止の効果があります。
江戸時代には夏バテ防止の為に、麹で作られた甘酒を冷やして飲んでいた位、昔から人々の体を支えてきました。
ビタミンB2には、成長促進・皮膚や毛髪の再生・老化防止の効果があります。
「発育のビタミン」と言われる程、人間の体には欠かせない栄養素です。
ビタミンB6には、タンパク質のサポートをし、成長促進や皮膚や毛髪を健康に保つ効果があります。
こちらも、美肌・美髪効果が期待されます。
その上、女性には不快で仕方ない月経前症候群や、妊婦さんの酷いつわりの症状を軽減・改善してくれます。
そして麹には、今大人気の酵素がたくさん含まれています。
酵素には、腸内環境を整える働きがあり、便秘改善の効果があります。
腸内環境を整えるという事は、ダイエットや美肌にも効果的です。
又、腸内の善玉菌を増やす事で免疫力アップにも繋がり、風邪を引かなくなったり、インフルエンザにかかりにくくなったりと、効果は抜群です。
自宅でできる!米麹の作り方
麹にはたくさんの効果がある事がお分かり頂けたと思います。
ここでは、そんな有能な米麹の作り方をご紹介していきますね!
1・・・お米を洗い、水に浸ける
お米をゴシゴシ洗う事から始まります。
白い濁りがなくなるまで洗いましょう。
お米同士をこすり合わせながら洗う事で、お米の表面に小さな傷が付き、麹菌が定着しやすくなります。
洗い終わったら、お米が完全に浸かる程の水を入れ浸け置きします。
夏は3~5時間・春と秋は6~12時間・冬は15~20時間を目安にお米を浸けて下さい。
2・・・お米の水を切る
水に浸けたお米をざるに移し、斜めに傾ける様に設置して2~4時間程水切りします。
水分がしっかり切れる様に、1時間に1~2回お米を混ぜる様にしましょう。
3・・・お米を蒸してから冷ます
水切りしたお米を蒸し器で蒸していきます。
蒸し具合は、指でひねるとお餅の様になれば問題ありません。
もし、お米が固かった場合は、もう一度蒸しましょう。
蒸し終わったお米はトレイ等に移し、しゃもじでお米を切る様に混ぜ、あら熱や水分を飛ばします。
素手で触れる温度(36度程)まで、素早く冷ましましょう。
4・・・種麹を撒いていく
1㎏のお米に2~4gを目安に、種麹を振りかけます。
種麹を数等分にし「撒いては混ぜる」を繰り返すと、お米に均一に種麹を撒く事ができます。
5・・・お米をまとめ保温する
種麹を混ぜたお米をまとめ、丸くなる様に布で包みます。
なるべく小さくまとめましょう。
まとめ終わったら、毛布等で包み、発泡スチロールや段ボール等に入れて保温します。
保温の際は、湯たんぽやホットカーペットで温度を調節し、30~32度を保てるようにしましょう。
6・・・麹菌を育てる
18~22時間後→お米は少し固くなり、表面に白っぽい点が表れます。
この頃は、麹菌に酸素を行き渡らせる為にお米を1粒ずつほぐし、再度布に戻します。
30時間後→お米からほのかに甘い香りがでてきます。
この頃は、固く絞った濡れた布をトレイに敷き、お米を移し替えます。
お米の乾燥を避ける為に上からも布を被せ、再度保温しましょう。
35時間後→お米から甘い香りがでてきます。
この頃は、保温している温度が高くなり過ぎない様に、トレイの中のお米を混ぜたり、嵩を平らにする等してお米を適正温度にします。
37~40度が適温ですので、温めたり冷ましたりして調節しましょう。
45~48時間後→お米からでる甘い香りが強くなっています。
菌糸が伸びお米同士が引っ付いているが、手で簡単にほぐせる状態になっていれば完成です。
米麹を作る際の注意点
米麹を作るのは非常に手間がかかってしまいますが、自分で育てた物は使う時だって嬉しくなりますよね。
そんな米麹を作る時の注意点をご紹介します。
米麹作りの基本なのですが、麹菌は雑菌に弱い菌です。
ですので、使用するアイテムは必ず清潔な物を使う様にしましょう。
次に、麹菌を育てるには多くの酸素が必要です。
種麹を撒いたお米を保温する際は、密閉状態にしない様にして下さい。
最後に、蒸したてのお米をトレイに移す際は、非常に熱くなっていますので火傷に十分に注意して下さい。
あまり難しい注意点ではありませんのでしっかり意識して、良質な米麹を作りましょうね!
最後に
今回は「麹」と「糀」の違いや、効果効能、米麹の作り方をご紹介してきましたがご参考になりましたか?
米麹作りには、時間と手間がかかってしまいますが、興味のある方はぜひ試してみて下さい。
そして、栄養価がたっぷり含まれる麹を毎日取り入れて、健康で美しい体を目指しましょうね!