「夕方になると熱が出る」「朝は元気だったのに、夕方になると疲れ切っている」等、幼児の体調不良は、夕方に起こりやすいです。
又、「夕方」と言っても、何時から何時までをそう呼ぶか、ご存知ですか?
今回は、夕方になると熱が出る原因や、何時から何時までを夕方と呼ぶかをご紹介していきます。
目次
夕方って何時から何時まで?
夕方の定義はあやふやで、辞書で調べると「日が沈む頃」となっています。
しかし、気象庁によると、夕方は15時頃~18時頃の事を言います。
・未明→00:00~02:59頃 ・明け方→03:00~05:59頃
・朝→06:00~08:59頃 ・昼前→09:00~11:59頃
・昼過ぎ→12:00~14:59頃 ・夕方→15:00~17:59頃
・夜のはじめ頃→18:00~20:59頃 ・夜遅く→21:00~23:59頃
気象庁では、上記の様に定められているのですよ!
幼児の発熱を確認するには平熱を知っておく事!!
朝は元気だった子供が、夕方に熱を測ると熱があった!という事はよくあります。
それは、子供の体温は、朝は低く、夕方以降は高くなるという傾向がある為です。
よって、本当に熱が出ているのかを確認する為には、その子供の平熱を知っておく必要があるのです。
起床後・午前・午後・夜の計4回、熱を測り、それを数日行う事で、子供の平熱を把握できますよ。
4回も測る理由は、人間は1日の間で体温の変動があるからです。
起床後・午前・午後・夜毎の平熱を把握し、本当に発熱しているのか?ただの自然現象なのか?を見極めましょう。
幼児が夕方になると発熱する原因とは?
幼児が夕方になると発熱する原因は、はっきりと解明されていません。
しかし、大人よりも子供の方が平熱が高く、子供は熱に強いという傾向があります。
よって、朝の体温が低い時間は元気に動き回る事ができますが、その疲れによって、夜になると一気に熱が上がるというのが、理由としては有力です。
ご両親は、お子様の発熱に心配されると思いますが、焦らずにお子様の様子をしっかり見守りましょう。
又、「発熱」とは、熱が37.5℃以上ある場合・平熱より1℃以上高い場合の事を言います。
平熱が36.8℃のお子様が、37.2℃に熱が上がったとしても、発熱とは言いませんので安心して下さい。
体温だけでお子様の体調の善し悪しを決めるのではなく、体温と症状の両方を見て、病気かどうかを判断しましょう。
幼児の発熱で考えられる病気とは?
*ウイルス感染や細菌感染*
ウイルスや細菌が、体内に侵入する事で発症します。
38℃以上の熱が、上がったり下がったりし、それが3日程続きます。
*髄膜炎*
脳を包んでいる髄膜に、ウイルスや細菌が侵入する事で発症します。
高熱と共に、酷い頭痛が表れ、嘔吐する場合もあります。
「意識はあるか?」「痙攣は起こしていないか?」をしっかり確認しましょう。
*中耳炎*
風邪等のウイルスに感染した際、そのウイルスが耳の中に侵入する事で発症します。
発熱・耳の痛み・耳垂れ等の症状が見られましたら、早めに耳鼻科を受診しましょう。
*マイコプラズマ肺炎*
肺炎マイコプラズマという細菌が肺に侵入して発症します。
高熱が4~5日続き、頭痛や倦怠感も出てきます。
又、痰を伴わない乾いた咳が、3~4週間続く事も、マイコプラズマの特徴です。
上記では、子供の発熱で考えられる病気をご紹介しましたが、子供は熱が出やすいです。
発熱だけで、すぐにこれらの病気と判断するのは止め、少し様子を見ましょう。
3日以上経っても、夜の発熱が治まらない場合は、病院を受診しましょうね。
しかし、発熱と共に、下記の症状が表れた場合は、すぐに病院へ行きましょう。
・顔色が悪く、苦しそう ・呼吸が苦しそう
・引きつけを起こしている ・酷い頭痛や腹痛を伴っている
・意識が朦朧としている ・激しい嘔吐や下痢を伴っている
これらの症状がある場合は、夜間の救急外来を受診するか、症状が少し落ち着いた翌朝に病院へ行きましょう。
幼児の発熱への対処法とは?
*水分補給*
高熱がでると、体の水分は一気に奪われてしまいます。
すると、脱水症状を引き起こしてしまいますので、水分補給は必ず行いましょう。
水分補給には、スポーツドリンクやアルカリイオン水がお勧めです。
吐き気がある時は、少しずつでもいいので、水分を摂らせましょう。
しかし、無理は禁物ですよ。
お子様の様子を見て、水分量を調節してあげましょう。
*体を冷やす*
高熱には、体を冷やす事も大切です。
タオルに包んだ保冷剤等を、脇や脚の付け根に当ててあげましょう。
おでこや頭を冷やしても、あまり効果は期待できませんので、注意して下さい。
又、部屋の温度を上げ過ぎない様に、気を付けましょう。
熱が出た時は、これらの事をしっかり意識して、お子様の看病を行いましょうね。
最後に
今回は、夕方とは何時から何時までか、その時間帯に幼児が発熱するのはなぜかを、ご紹介してきましたがご参考になりましたか?
お子様の発熱には、ここでご紹介した以外にも考えられます。
「今日、子供がどんな行動をしたか」「いつもとどう様子が違うか」「熱の他にどんな症状があるか」をしっかり見てあげましょう。
又、素人判断は非常に危険です。
「今回も大丈夫だろう」と過信せず、異常が表れた場合は、すぐに病院を受診して下さい。
お子様の体調をしっかり把握し、正しい判断を心掛けましょう!