初詣等で神社仏閣を訪れた際、おみくじを引く方は多いと思います。
「大吉」がでると嬉しいですし、「小吉」や「凶」がでると少し落ち込んでしまうと思います。
しかし、「大吉」はよくないと言われ、「小吉」「凶」の方がいいと思われている方もいらっしゃいますよね?
ここで、皆さまに質問ですが、おみくじの正しい順位や、おみくじの本当の意味はご存知ですか?
おみくじは結果だけが全てではないので、結果に捕らわれるのはよくないですよ!
今回は、おみくじの正しい順位や、正しいおみくじの見方をご紹介します。
おみくじの正しい順位とは?!
神社本庁で定められている「大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶」が基本的な順位となっています。
しかし、神社やお寺によっては「中吉・吉・小吉」や「中吉・小吉・吉」という様に「吉」の順位が変わっている所もあります。
又、細かく区分けをしていて、12段階や13段階に分けている所もあります。
12段階の場合は「大吉・中吉・小吉・吉・半吉・末吉・末小吉・凶・小凶・半凶・末凶・大凶」となっています。
13段階の場合は「大吉・吉・中吉・小吉・半吉・末吉・末小吉・平・凶・小凶・半凶・末凶・大凶」となっています。
こちらも、神社仏閣によって変わってきてしまいます。
その理由は、細かく区分けする際、どの順番にするかを各々で決めた為に、この様にバラバラになっているのです。
ですので、基本となる「大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶」を覚えていると良いでしょう。
大吉が良くないと言われる理由とは?
大吉を引いて喜んでいると「大吉はあまり良くないんだよ」と言われた経験はありませんか?
しかし、おみくじの順位で考えると、大吉は最も良い運勢です。
では、なぜ大吉は良くないと言われるのか?
それは、「大吉だからと言って努力しないと悪い方に進みますよ」という意味や「大吉で今が最も良いなら、これから下がっていくだけ」という意味が込められている為です。
大吉を引いても、怠けずに、自分のするべき事をしっかりしろという戒めですね。
又、陰陽道の「陽極まれば陰生ず、陰極まれば陽生ず」という「万物は常に変化し続ける」という教えが影響している可能性もあります。
ですので、大吉を引いたとしても、厳しい戒めの言葉や、注意するべき事がおみくじに書かれている事が多いです。
よって、大吉が悪いのではなく、大吉を引いて気を抜いてしまう事が悪いという意味です。
小吉や凶の方が良いと言われる理由とは?
大吉が悪いと言われる理由があるなら、小吉や凶が良いと言われる理由もちゃんとあります。
皆さまは小吉や凶を引いてしまった時、落ち込んだり、素直に受け入れたり、おみくじを引き直したりと様々なリアクションがあると思います。
中には「これ以上悪くならないから安心」「凶を引くなんてある意味ラッキー」というポジティブな方もいらっしゃると思います。
ポジティブはとても良い事ですが、「凶が出たから、運勢通りにならない様に日々努力しよう!」と思う気持ちが大切です。
そういった気持ちでいると、これから上がっていく可能性があります。
ですので、小吉や凶自体が良いわけではありませんよ。
そして、悪い結果が出た時ですが、戒めとして持ち帰っても構いませんし、境内の木の枝に結んでも構いません。
木の枝に結ぶという行為には、「神様・仏様と縁を結ぶ」という意味や「木々の生命力にあやかり願いが叶う様に」という意味があります。
又、結ぶ際は、利き手ではない方の手だけを使い結ぶと良いとされており、これは「困難な行いを達成する」という意味が込められています。
おみくじで大切なのは内容です!
おみくじは結果が全てではありません。
本当に大切なのは内容です。
おみくじには、神社なら和歌、お寺なら漢詩が記載されていますよね。
実は、これは神様・仏様からのメッセージで、様々な事を教えてくれています。
意味をしっかり理解し、その言葉を心に留めておきましょうね。
そして、次に肝心なのは、項目毎に記載されている運勢です。
上記でご説明した和歌や漢詩の内容を、細かく説明してくれる欄です。
願望・争い事・失せ物・仕事・学問・金運・相場・旅立ち・待ち人・家移り・出産・病事等、それぞれに対し、どう対応するべきかを教えてくれます。
おみくじで大切なのは、大吉や凶ではなく上記の2点ですので、今後おみくじを引く際には意識して読んで下さいね。
最後に
今回は、おみくじの順位や、おみくじの見方、解釈の仕方等をご紹介してきましたがご参考になりましたか?
小吉や凶がでてしまうと、やはり落ち込んでしまいますが、神様や仏様からのメッセージの方を重要視する様にしましょうね。
おみくじが人生を決めるのではなく、あなたの行いが決めるという事をお忘れなく!
良い方向に進めるように、日々精進していきましょう!!
最後までご覧頂き、ありがとうございました。