皆さま、ご親戚やご友人のお子様が、入学・入園される時、きちんとお祝いをしてあげたいですよね。
一般的には、入学祝いは、現金でお祝いする事が喜ばれますが、のし袋の正しいお金の入れ方や、書き方に自信はありますか?
なんとなく知ってはいるけど・・・正式な事はあまり詳しくないと言う方も、多いと思います。
そこで今回は、入学祝いの、のし袋のお金の入れ方と書き方をご紹介します。
まず初めに知っていてほしい!のし袋の基本的な選び方
のし袋には、色々な種類があって、選ぶのも考えてしまいますよね。
入学祝いには、紅白の水引が蝶結びになっているのし袋を選びます。
蝶結びの水引は、簡単に結んだりほどいたりできる為、何度でもあってほしいお祝い事に使います。
ですので、入学祝い以外にも、出産祝いや長寿祝いにも使えます。
水引には「結び切り」という物もありますが、こちらは、結婚式等の一度だけであってほしい事に使いますので、入学祝いで使うと失礼にあたります。
そして、お祝いの金額によっても、のし袋は変わってきます。
一万円以上の場合は、水引が付いている物を使い、一万円以下の場合は、水引が印刷された物を使うのが一般的です。
印刷された物には、「封筒型」と「多当折型」があり、関西では封筒型、関東では多当折型が主流です。
意外と知らなかった!のし袋のお金の入れ方・包み方
慶事(お祝い事)ののし袋は、真っ白な中袋にお金を包んで、外袋(上包み)に包みます。
これは、「お祝いが重なる」という意味から、袋を二重にして贈る様になりました。
その中袋を、外袋に包む方法ですが、めでたい上向きの気持ちを受ける意味で、外袋の裏面の折り返しは、上向きが外側になる様に包みます。
これを、祝い重ねと言います。
恥をかかない為に知っておこう!のし袋の書き方
まず、基本的な事ですが、入学祝いには毛筆で、濃い墨を使って記入します。
ボールペンやマジックペンでの記入は失礼にあたりますが、筆ペンを使って記入しても構いません。
のし袋の水引の上部分には、「入学御祝」「御入学御祝」「祝御入学」等を、なるべく漢字で書きます。
そして、水引の下側には、贈り主の名前を書きます。
下記では、贈り主が複数いる場合の書き方をご紹介しますね。
*夫婦で贈る場合・・・右側に夫の名前、その左側に妻の名前を書き、妻の苗字は省略します。
*友達同士で贈る場合・・・左右対称になる様に名前を書きます。
*4名以上で贈る場合・・・グループ名がある場合は、それを書き、ない場合は、代表者の名前のみ書きます。
*上司や目上の方と贈る場合・・・上司や目上の方の名前を中央に書き、その左側に自身の名前を書きます。
*ビジネスで贈る場合・・・肩書きと名前を中央に書き、その右側に、少し小さ目の字で、会社名を書きます。
複数で贈る場合には、贈った人達の、住所氏名と内訳を書いたリストを、中に入れる様にします。
しかし、全員が同じ金額を贈った場合には、内訳の記載は必要ありません。
次に、中袋の書き方ですが、二通りあります。
まず、中袋に何も記載されていない真っ白な物の場合は、表面中央に「金 一萬円也」や「金 一万円也」等の金額を書きます。
裏面には、左下の端に、贈り主の住所氏名を書きます。
そして、中袋の裏面に、金額の記載場所が指定されている場合は、その場所に金額を書き、表面の左下に住所氏名を書きます。
最後に
今回は、入学祝いの、のし袋のお金の入れ方や書き方をご紹介しましたが、きちんとしたお祝い事のマナーですので、この機会にぜひ、覚えておいて下さい。
また、のし袋は、直接持って行く事は失礼にあたりますので、必ず、暖色系の袱紗(ふくさ)に包んで持って行く様にしましょう。
このような作法を、正しく覚えて、素敵な大人になってみたいですね!
最後までご覧頂き、ありがとうございました。