朝、寝起きの子どもさんから「土踏まずが痛い」とうったえられた経験ってありませんか?
その時は子どもさんも、結構な痛がり方をしていて、気になったけれどしばらくして様子を聞くと、「もう治った」とケロッとしている…。
そんな調子なので、土踏まずが痛いと子どもさんが訴えていたことすら忘れてしまって、原因を調べることもせずにそのままにしてしまっていませんか?
今回は、放っておくと要注意!朝の寝起きに感じる土踏まずが痛いという症状の原因についてお伝えします。
しばらくすると良くなってた
朝、寝起きの一歩目に特に感じる「土踏まずが痛い」という感覚は、朝一番には症状があっても、しばらくすると症状がなくなってしまうという特徴があります。
子どもさんが朝、起き抜けに「土踏まずが痛い」とうったえてきたら、軽く考えずに良く症状の聞き取りをしてあげてください。
しばらく時間が経って、出かけるころには痛みが消えていたということであれば、次の2つの病気が疑われます。
(1) 足底腱膜炎
(2) 足底線維腫
どちらもあまり聞き覚えのない病名ではないでしょうか。
(1)の足底腱膜炎は、足の裏を使い過ぎたことで疲労がたまっている。
また、腱組織と筋膜が硬くなってしまって伸縮を自由に行うことができずに痛みを伴うというものです。
スポーツ選手や趣味でウォーキングやジョギングを楽しんでいる人などでの発症率が高いという見解もあります。
しかし、一般的な生活を送っている人でも年齢を重ねていくことで発症すると言われています。
(2)の足底線維腫は、足底腱膜炎と同様の痛みを伴います。
それと同時に、土踏まずを触ってみると硬い腫瘍があるのを確認することができます。
足底腱膜炎と足底線維腫は「土踏まずが痛い」という症状がよく似ていて、とても間違われやすい病気です。
しかし足底線維腫は、悪化すると手術が必要になることもあります。
2つのおおきな違いは?どうやって区別するの?
足底腱膜炎と足底線維腫の大きな違いは、足底線維腫の場合には土踏まずに1㎝~2㎝ほどの腫瘍ができるということです。
その他の症状はとても似ていて、「土踏まずが痛い」という症状から始まって病院を受診する方が多いようです。
病院を受診する場合には整形外科を受診してみてください。
対処方法や治療方法
足底腱膜炎の場合は、腱組織と筋膜が硬くなっていることが原因となりますので、腱組織と筋膜をほぐしてあげることを心がけます。
しばらく大きな負担がかかる運動を控えたりすることも治療になります。
痛いからといって冷やしたりせず温めてあげるようにしましょう。
また、鎮痛剤などを服用することで、一時的には痛みを感じないようになります。
ただこれは根本的な治療にはなりませんので、気を付けましょう。
足底線維腫の場合は、ステロイドや鎮痛剤の投与が行われます。
ステロイドは痛みを緩和するだけではなく、腫瘍自体にも作用してくれます。
あまりにも痛みがひどい場合や、症状が長引いて歩くのに支障がでるような場合には手術が必要となります。
最後に
土踏まずの痛みの原因として、2つの病気を疑いましたが参考になりましたでしょうか。
足が痛いというだけで、動くのも億劫になってしまい気分が沈んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。
特に子どもさんであれば、自分1人の判断では病院の診察を受けることも難しいかと思います。
もしも、あなたの子どもさんが土踏まずが痛いと症状を訴えることがあれば、ぜひ的確な対応をしてあげてくださいね。