みなさんは、疲れが溜まっている時や寝不足のときなどに、歯が痛いと感じることはありませんか?
痛みが続くので、歯医者さんに行っても虫歯じゃないと言われてしまったりして、痛みの原因も良く分からないということがあります。
疲れや寝不足が原因で歯が痛くなることについては、今現在は明確な治療方法は分かっていないようです。
ではこの歯が痛いという感覚は、ひたすら耐えるしかないのでしょうか?
虫歯であれば治療すれば痛みは消えますが、虫歯じゃないと言われてしまうと、どうすれば良いのか困ってしまいますよね。
歯が痛いと感じる原因は、本当に、ただの疲れや寝不足なのでしょうか。
虫歯じゃない歯の痛みについて
疲れや寝不足の時に歯が痛いと感じるのは、身体の抵抗力・免疫力が低下していることが原因といわれています。
疲れや寝不足だけではなく、妊娠中にも同じように身体の抵抗力・免疫力が低下して歯が痛いと感じたりする症状が現れることがあります。
歯が痛いという症状のほかにも様々の口の中のトラブルがあるようです。
・歯茎の脹れ
・歯が浮く
・口臭の悪化
・急な歯のぐらつき
など、どれも症状は疲れや寝不足などのストレスがピークのときに出やすいです。
虫歯じゃない歯の痛みだとしても、歯が痛いということは日常生活にも支障がありますよね。
この歯が痛いという感覚や口の中のトラブルはしばらく様子を見ていると、症状が軽減または消失してしまうことが多いのです。
ただ、症状がなくなったり、消えたからといって放っておくのは要注意です。
虫歯じゃないということもあって、軽く考えてしまう人も多いかもしれません。
しかし感覚的には治った!と思っていても、あくまでも症状が落ち着いているだけで、治っているという訳ではないということもあります。
ストレスからくる口の中のトラブルのメカニズムとは・・・?
虫歯じゃないときの歯が痛いという感覚の原因については、抵抗力・免疫力の低下が原因となっているのですが、具体的にはどういったメカニズムなのでしょうか。
調べてみると、カテコールアミンという物質が影響していました。
カテコールアミンとは神経ホルモンというもので、ストレス反応に重要な役割や神経伝達物質としての機能をもっています。
歯が痛いというのももちろんそうなのですが、様々なのストレス反応のきっかけになる物質となります。
疲れや、寝不足によって身体がストレスを感じ、血中のカテコールアミンの量が増加します。
そうすると、歯の周囲の血管が充血し歯が痛いと感じるようになってしまいます。
ストレスを感じることで増加するカテコールアミンが身体のいろいろなところで悪い影響を与えてしまうのです。
対処方法はあるの・・・?
この疲れや寝不足などのストレスからくる歯が痛いという感覚についの対処方法はどのようなことがあるのでしょうか。
疲れや寝不足からくるといっているくらいなので、疲れや寝不足を解消するというのも一つの解決策ではあると思います。
しかし、それでも症状が無くならないということもあるかもしれません。
ストレスの度合いが強すぎる場合も、歯が痛いという症状が簡単に消えないときかもしれません。
現在は明確な治療方法はないと言われていますが、心療内科的な治療を行ってくださる病院もあります。
“三環系抗うつ薬”という薬物を投与する治療方法です。
この治療を行った結果、約80%の人に歯が痛いという症状の改善が認められたというデータを示している病院もあります。
“三環系抗うつ薬”だけでは症状が改善しない場合には、“抗精神病薬”を併用することもあります。
また、こういった薬物の服用に抵抗があるという場合には、漢方薬を用いた治療を行うこともあるようです。
虫歯じゃないのに歯が痛いということは、疲れや寝不足が続いているストレス過多な状態であるということです。
そんな状態から一日も早く抜け出せるように、薬物の力を借りて治療をしていくという考え方です。
症状があるという方は、我慢したり1人だけで自己判断してしまうのではなく専門の病院にみてもらうというのも大切なことなのです。
最後に
虫歯じゃないのに歯が痛いという症状についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ストレスというのは、本当に色々な悪害があるものだというのを再認識しました。
症状が軽いうちはまだ良いのかもしれません。
でも繰り返して症状が出る場合やなかなか改善しないというときには一度ゆっくりと身体を休めることも必要ですよね。
こんなふうにストレスが身体に症状を出してくれるというのは、逆手にとって考えると良いことなのかもしれません。
あなた!今疲れてますよ~。
ストレスが溜まってますよ~。
休んでくださいね~!!
という、ストレスからの赤信号です。
せっかくの赤信号なので見逃さないように、しっかり休養をとって、いつまでも元気な身体を維持していきましょう。