皆様のご家庭やご実家に「こけし」はありますか?
今まで何気なく見ていたこけしですが、実は今若い女性を中心に人気を集めているのです。
そこで今回はこけしの由来・名前の由来・こけしの昔ながらの使い方についてご紹介していきます。
又、こけしを愛するこけし女子(こけ女)についても記載しており、こけし女子達のこけしの楽しみ方や使い方もご紹介しています。
こけしの由来と使い方とは?
こけしは宮城県蔵王連峰の東麓の遠刈田で誕生したと言われており、江戸時代後期から温泉地のお土産として売られてきました。
それが東北地方の温泉地に広まっていき、日本の民芸品となっていったのです。
当時、こけしを作っていたのは木地職人で、器や盆等を作る傍らでこけしを生産していたようです。
つまり、副業という感じですね。
そうして作られたこけしは、湯治に来たお客さんに向けて販売されており、主に女の子のおもちゃとして使われました。
座布団を二つ折りにしてこけしを挟み、それを背負いながらままごと遊びをしていた女の子をよく見かけたという記録もあるのですよ。
又、木地職人が作ったこけしには「心身回復」「五穀豊穣」等のご利益があると言われており、縁起物としても重宝されていたそうです。
上記がこけしの由来と使い方です。
では、「こけし」という名前はどのようにして付いたのでしょう?
下記で詳しくご紹介していきますね!
どうして「こけし」と呼ばれるようになったの?
今でこそ「こけし」と統一した名前がありますが、実は地方によってこけしの呼び名はバラバラでした。
では、どのような呼び名があったのか下記で見ていきましょう!
*木偶(木で作った人形)という言葉から「きでこ」「でこころ」「でくのぼう」等
*赤ちゃんがハイハイする様子を指す這子という言葉から「きぼこ」「こげほうこ」等
*芥子人形(衣装を着た小さい木彫り人形)という言葉から「こげす」「けしにんぎょう」等
このように、こけしには様々な呼び名があり、戦前には「木偶子」「木形子」「木芥子」「木削子」「小筒子」等の当て字も存在しました。
それが、昭和15年(1940年)7月27日に行われた東京こけし会総会「第一回現地の集まり・鳴子大会」にてひらがな3文字の「こけし」と名前が統一されたのです。
こけしの歴史で見ると、こく最近の事ですよね。
こけし女子初心者の方・こけしに興味を持っている方は、この機会に覚えておきましょう!
こけし女子(こけ女)が増加中!その理由と楽しみ方って?
東北地震の復興支援の影響で、手作りのこけしにハマる若い女性が増えおり、2013年8月28日の朝日新聞で取り上げられる程、じわじわと人気を集めているのです。
そんなこけし好きな女性の事を「こけし女子」「こけ女」と呼んでおり、芸能人では女芸人たんぽぽの川村さんが有名ですね。
こけ女の方は「木の温もりと可愛い顔に癒される」「こけしの素朴さが仕事の疲れを癒してくれる」等の理由から、こけし好きになったようです。
こけしには「伝統こけし」「新型こけし」「創作こけし」等の種類があり、それぞれに違った魅力がありますので、こけ女の方々は色々なこけしを集めて・並べて・眺めて楽しんでいます。
なんとアニメとコラボしたこけしや飛行機の形をしたこけしも存在するのですよ。
又、東北の温泉地を巡って職人さんとコミュニケーションをとったり、こけしの展示イベントに参加したりするのも、こけ女の楽しみの一つだそうです。
こけしは日本の伝統工芸品ですので、これからもその伝統を守っていく必要があります。
最後に
今回は、こけしの由来や遊び方、そしてこけし女子についてご紹介してきましたが、ご参考になりましたか?
こけしには「子消し・子化身=堕胎した子供を慰霊する為に作られた」等の根拠のない説が存在する為、何だか怖いというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。
しかし、民俗学的に見てこの説を裏付けるものはなく、「温泉地のお土産として作られた」事が正しいこけしの由来です。
悲しい物語が由来ではありませんので、これを機会に伝統的なこけしや現代風のこけしをチェックしてみてはいかがでしょうか?
ネットで調べてみると、とても可愛いこけしがたくさんありましたよ。
あなたも「こけし女子」「こけし男子」になって、日本の伝統工芸品を守っていきましょう!