毎年6月のカレンダーを見ると「そういえば6月には祝日がない・・・」と落ち込まれる方は多くいらっしゃると思います。
6月を除く全ての月には祝日があるのに、6月だけ祝日がないのってなんだか不思議ですよね?
何か特別な理由があって6月に祝日を作る事ができなかったのでしょうか・・・、気になります。
実は、祝日がない理由には、日本の学校教育とも大きく関係しているのですよ。
今回は、6月に祝日がない理由について詳しくご紹介していきます。
日本は祝日が多い?まずは日本の祝日を見直してみよう!
1月・・・元日/成人の日
2月・・・建国記念の日
3月・・・春分の日
4月・・・昭和の日
5月・・・憲法記念日/みどりの日/こどもの日
6月・・・なし
7月・・・海の日
8月・・・山の日
9月・・・敬老の日/秋分の日
10月・・・体育の日
11月・・・文化の日/勤労感謝の日
12月・・・天皇誕生日
日本には1年を通して、こんなにも祝日があるのですよ。
これは外国と比べてみても多く、アメリカ・フランス・ドイツ等は年間で10日しか祝日がないそうです。(しかし、独自の条例や宗教によって多少増える事もある)
その代り、外国は有給を使って長期休暇を取れる環境が整っている為、祝日が少なくても構わないのかもしれませんね。
日本も長期休暇を取りやすい環境をつくってくれればいいのに・・・と思ってしまいます。
それにしても、6月にだけ祝日がないのは不自然な気もしますね。
何故6月には祝日がないのでしょう?
下記では、その理由についてご紹介していきます!
6月に祝日がない2つの理由とは!?
*理由その1 特に記念する事が無い*
祝日というのは、その国に何かしらの記念するべき事があった際につくられます。
しかし、日本では6月に記念すべき出来事がありません。
その為、祝日がつくられていないのです。
*理由その2 授業時間の確保*
2002年度から施行されたゆとり教育によって、日本の学力低下が問題視されるようになりましたよね。
その為、現在は「脱ゆとり教育」が目標になっており、6月に祝日をつくって授業時間が減ってしまう事を避けているのです。
授業時間確保が叫ばれている事も、6月に祝日がない理由なのですね。
上記の2つが6月に祝日がない理由です。
記念するべき日がないというのは知っていても、授業時間確保の為という理由を知らなかった方も多いのではないでしょうか?
子供からすると非常に残念な理由ですが、かつてはトップクラスだった日本人の学力が低下していくのは悲しいですよね。
これも仕方のない事だと諦めましょう・・・。
山開きが行われる6月が「山の日」にならなかった理由とは?
日本各地で山開きが行われるのは6月ですが、何故8月が山の日になってしまったのか、不思議ですよね。
実は、祝日を決める際、最初の有力候補は6月でした。
しかし、「山に登りたくても地域によっては積雪しているから」「平日の授業時間をこれ以上減らせないから」といった理由により、8月が山の日になったのです。
8月なら積雪は解消されているでしょうし、夏休みがある為平日の授業時間が潰れませんよね。
最後に
今回は、6月に祝日がない理由についてご紹介してきましたが、ご参考になりましたか?
結論から言いますと、6月に祝日ができる可能性は今の所「ゼロ」に近いのではないでしょうか?
「6月には記念するべき日がない」という理由だけなら祝日ができる可能性があったかもしれません。
しかし、「学力低下抑制」が理由に挙げられているのなら祝日がつくられる事は難しそうです。
学生の皆様・社会人の皆様からすると祝日がないのは残念な事ですが、夏休みやお盆休みを心の支えにして、勉強や仕事を頑張ってくださいね!