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社会人になったり、結婚したり、人生のライフステージが変わると、親戚や同僚の冠婚葬祭に参列する機会が増えますよね。

わが家は親戚が多かったので、物心ついたころから親に連れられて「お葬式」に立ち会うことが珍しくありませんでした。

そんなとき、両親が口にする「この度はご愁傷様でございます」「心からお悔やみを申し上げます」という言葉。

お葬式ではこれが挨拶なんだと理解はしていましたが、両者の意味や使い方は最近になってもよくわかりませんでした。

今回は、急なご不幸の時に心強い「ご愁傷様です」「お悔やみ申し上げます」の意味と使い方について、調べてみることにしました!
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意味と使い方は?


・ご愁傷様です。
友達同士でふざけた時など、「ご愁傷様!」と言った経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本来は、葬儀などフォーマルな場で使う言葉ですが、
「愁」…うれえる。ひどく悲しむ。
「傷」…心などに受けた痛手。
という漢字が表すように、「お気の毒なことでございます」といった意味があります。

・お悔やみ申し上げます。
「お悔やみ」…人の死を悲しみ弔うこと。残念に思い、遺族を慰める気持ちを込めた言葉。
こちらは相手の悲しみの気持ちに寄り添い、慰めの気持ちを表す意味が込められています。
「個人が亡くなったことを残念に思い、悲しんでおります」といったニュアンスになるかと思います。

 

「この度はご愁傷様でございます。謹んでお悔やみ申し上げます」
「さぞかしお力落としのことでございましょう。心よりお悔やみ申し上げます」
上記のように組み合わせて使用することもできます。

 

使用するタイミングとしては、相手宅や式場に弔問で訪れた際、そういったタイミングを逃してしまったときは、後日職場などで伝えるのもよいでしょう。

 

また、「ご愁傷さまです」「お悔やみ申し上げます」が遺族に向ける言葉なのに対し、「ご冥福をお祈り申し上げます」は故人に対してかける言葉です。

こちらは「死後の世界での幸せをお祈りいたします」という意味で、あまり日常的には使いませんが、訃報のニュースなどでよく使われていますよね。

 

お別れの場で注意したい表現とは?

結婚式では、「離れる・切る」など別れをうかがわせる言葉や、「戻る・再び・重ね重ね」など繰り返しを連想させる言葉の使用はタブーとされていますよね。

お祝いの場なので多少の粗相は許されますが、お別れの場であるお葬式では悲しむ遺族に最大限配慮したいものです。

 

では、お葬式でタブーとされる「忌み言葉」はあるのでしょうか?

実は、お葬式でも結婚式と同様にご不幸が繰り返されるのを連想させたり、悲しみが続くような表現はタブーとなっています。

また、死亡などの直接的表現もNGとされています。

「お亡くなりになった」など言い回しを知っておく必要がありますね!

 

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言葉をかけられる立場になった時の返答


私の祖父は10年ほど前に亡くなりました。
その時は私も高校3年生、長生きした祖父を慕ってくださった方がたくさん弔問にみえたことを記憶しています。

 

当然、「ご愁傷様です」「お悔やみ申し上げます」といった言葉が遺族である私たちに投げかけられました。

弔問客の応対をしていた父は、「お陰様で長寿を全うできました」と返答していました。

 

長く生きればたくさんの人たちに関わります。
1人で生きることはできないので、周りの方にお世話になりながら生きていきます。

そんな感謝を伝えたくて、「お陰様」という言葉を父は使ったのだと後日聞きました。
遺族が悲しむのはもちろんのこと、故人と関わりがあった方にも喪失感はあります。

「ありがとうございます」「恐れ入ります」と返したり、黙礼するだけでも弔問の方に気持ちは伝わります。
かしこまった言葉が必要な時もありますが、生前の感謝の意を自分の言葉で伝えて共に悲しむのが故人にとっても、遺された者にとっても大切なことなのでしょうね。

「ご愁傷様でございます」「心からお悔やみ申し上げます」は、両者が悲しみを分かち合うために必要な言葉なのだなと思いました。

 

さいごに


生きている限り別れはつきものです。

実践する機会がないに越したことはありませんが、いざという時に慌てなくて済むように、こういったマナーを身に着けておくことも生きている者の務めなのでしょうね。

最後までお読みいただきありがとうございました。
まずは、社会人としての基本的なマナーを学んでいきましょう!

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