今年もまた、ノロウイルスの季節がやってきましたね。
皆さまは、予防対策は行っていますか?
マスクをしたり、手洗いに気を付けている方は多いと思いますが、実はトイレが一番の感染経路だったのです。
毎日、必ず使うトイレですので、こまめに消毒を行いたいですが、ノロウイルスにはアルコール消毒は効果がありません。
そこで今回は、どうしてトイレが感染経路になるのか?
実は、怖かった!ノロウイルスのトイレ感染について
感染者の便や吐物には、大量のノロウイルスがいますので、それを排泄したトイレにも、恐ろしい程のウイルスが付着しています。
便や吐物を直接、又は間接的に触れてしまう事が最も感染率は高くなります。
しかし、感染者が触れた、便器の蓋やドアノブ、トイレットペーパーやそのホルダーなど、普段は何気なく触っていますが、ノロウイルスが流行っている時期には、トイレ自体に危険が潜んでいます。
ノロウイルスは、子供・高齢者・妊婦の方等、免疫力の低い人ほどかかりやすく、危険度も増してしまいます。
幼稚園、小学校、ショッピングモール、テーマパーク等、人がたくさん集まる場所で、トイレを使う際は、細心の注意が必要です。
トイレでの感染を予防するには?
・手洗いを徹底する。
手指に付着しているノロウイルスには、手洗いをしっかり行う事で、減らす事ができます。
指先・爪の間・シワの間・手首等、時間はかかってしまいますが、丁寧に洗いましょう。
すぐに手を洗えない場合は、アルコールで消毒して下さい。
*ノロウイルスに効果的な「次亜塩素酸ナトリウム」(下記参照)は、手や肌の消毒には、決して使用しないで下さい。
・トイレの使用後には、蓋を閉める事を習慣づける。
感染者がトイレの水を流した際に、飛び散った水滴にも、ウイルスが含まれています。
普段から、蓋を閉める習慣をつける事で、感染した際にも、蓋を閉める癖ができ、感染を抑える事に有効です。
・感染者が使用した後は、二次感染を避けるために、必ず消毒を行う。
ご家族が感染した場合、トイレが2か所あるお家でしたら、1つを感染者、もう1つを非感染者が使用する様にして下さい。
ノロウイルスの消毒には、次亜塩素酸ナトリウムを使用する事!!
ノロウイルスの消毒には「次亜塩素酸ナトリウム」を薄めた消毒液が最も効果的です。
薬局やネットでも購入できますので、用意しておくと良いかもしれません。
しかし、「今、必要!!」という場合、お家にある物だけで、消毒液は作る事が出来ます。
用意する物は、次亜塩素酸ナトリウムが含まれている、キッチンハイターやブリーチ等の塩素系漂白剤と、キャップ付きのペットボトル(500ml)です。
いつでも簡単に手に入る物ばかりですので、冬場はセットで用意しておくと、いざという時に便利です。
市販されている塩素系漂白剤の塩素濃度は、だいたいの物が、約5%となっていますので、今回はそれを基準にご説明します。
*次亜塩素酸ナトリウム濃度200ppmの用途→トイレの便器・便座/子供が触れるおもちゃ/汚染された衣類・寝具/調理器具 等
ペットボトルに、キャップ半分程の塩素系漂白剤を入れ、飲料が入っていた嵩まで、水道水入れる。キャップを閉め、良く振って、完成です。
使い方は、キッチンペーパー等に、消毒液を浸して、拭き取り、20分~30分後に水拭きします。
衣類や寝具等の布製品は、消毒液に浸けた後、洗濯します。
塩素系漂白剤には、金属を腐食(錆び)させる性質がありますので、金属類に使用する時には、しっかり水拭きを行って下さい。
*次亜塩素酸ナトリウム濃度1000ppmの用途→便や吐物の付着した、床やおむつ 等
作り方は、次亜塩素酸ナトリウム濃度200ppmと同じで、塩素系漂白剤をキャップ約2杯分入れたものです。
使い方は、布やキッチンペーパーにたっぷりと染み込ませ、便や吐物が付着した場所を拭き取り、20分~30分後に水拭きします。
汚染箇所の処理や消毒には、使い捨てのエプロン・手袋(丈夫な物)・マスク(口や鼻まで覆える物)を使用して下さい。
又、洗浄・消毒に使った、布やキッチンペーパー等は、すぐにビニール袋に入れ、漏れないように、口を閉じて破棄して下さい。
正しい処理を行う事で、二次感染を抑える事ができます。
最後に
今回は、ノロウイルスのトイレ感染についてご紹介しましたが、ご参考になりましたか?
やはり、健康が一番ですので、大切な方を守る為にも、ノロウイルスの予防対策を、しっかり行って下さいね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。