Pocket

「ファスナーが閉まらない!!」

誰もが経験するファスナーのトラブル・・・。

コートやバッグのファスナーが外れたり、かんだりすると、ガッカリしてしまいますよね?

又、急いでいる時に焦って直そうとして、悪化させてしまった事もあると思います。

しかし、ファスナーのトラブルには、正しい直し方があるんですよ!

今回は、ファスナーが閉まらない時の直し方や、外れた時、かんだ時の簡単な直し方をご紹介します!!
スポンサードリンク


ファスナーの部位の名称

まず初めに、ファスナーの部位の名称をご紹介します。

ファスナーを開閉させる際に、指で引っ張る部分を「スライダー」と言います。

そのスライダーが通るギザギザの歯の部分を「エレメント」と言います。

今回は、この2つの名称を用いて、直し方をご説明していきますので、覚えておいて下さいね!

ファスナーの開閉を行っても開きっ放しの場合

スライダーを移動させても、ずっと開いたままで閉じない事って良くありますよね?

こうなると、服やバッグ等が使えなくなってしまいます。

開いたまま閉じなくなってしまう原因は、開閉の為にスライダーを何度も引っ張る事で、スライダーの金具が緩み、エレメント部分の噛み合せが悪くなってしまう事で起こります。

スライダーは、案外柔らかいですので、この様なトラブルが良く起こるんですよ。

直し方は、スライダーのエレメントを挟んでいる部分を、ペンチで左右対称に締めるだけで直ります。

ペンチで締める際は、力の入れ過ぎに注意して下さいね。

締めすぎると、スライダーが動かなくなったり、破損の原因になってしまいます。

締める際は、締める→確認→締める→確認という風に、加減しながら少しずつ作業を行って下さいね。

ファスナーの滑りが悪くて開閉できない場合

ファスナーの滑りが悪くなる原因は、錆びや、エレメント部分の潤滑剤不足で起こります。

ですので、このトラブルには、ファスナーの潤滑剤を足すだけで改善します。

最も簡単な方法ですと、エレメント部分を鉛筆で何度もなぞるだけで直す事ができます。

しかし、この方法は効果が薄いという欠点もあります。

鉛筆で直らない場合は、ミシン油サラダ油を2・3滴綿棒に染み込ませ、スライダー部分とエレメント部分に薄く塗ります。

次に、ファスナーを数回開閉し、油を馴染ませたら完了です。

ワセリンリップクリーム等、油分が含まれている物ですと代用が可能ですよ。

又、固形石鹸蝋燭でも直す事ができますが、手順が変わってきますのでご説明しますね。

固形石鹸や蝋燭を、歯ブラシで擦り取り、滑りの悪い部分へサッと塗っていきます。

こちらも、塗り終わった後に、ファスナーの開閉を行い、馴染ませて下さいね。

注意点は、服やバッグの本体に、油や蝋燭等が付着しない様、丁寧に塗っていく事です。

自宅にあるアイテムだけで、簡単に直す事ができますので、ぜひ実践してみて下さい!
スポンサードリンク


ファスナーがかんでしまった場合

ファスナーがかんでしまう原因は、スライダーが生地を巻き込んでしまう事で起こります。

かんでしまった場合、間違った方向へ力強く引っ張ると、生地が破れてしまったり、余計にかんでしまいますので、焦らずに対処して下さい。

直し方は、生地を左右に軽く引っ張り、かんだ方向と逆の方向へ、ゆっくりスライダーを動かします。

大抵は、これで改善しますが、酷くかんでしまっている場合は、マイナスドライバーピンセット等の、平らな物を使って直します。

スライダー部分に、マイナスドライバー等を差し込み、かんでいる生地との間に隙間を作ります。

隙間ができたら、かんでいる生地を優しく取り除きましょう。

この方法ですと、スライダーや生地を引っ張らずに済みますので、綺麗に直す事ができます。

又、金属製のファスナーなら、ドライヤーで温めてスライダーと生地との間に隙間を作る方法もあります。

スライダーは熱によって柔らかくなりますので、デニム等の硬い生地の場合に向いています。

ファスナーを温め、上記と同じ様に、マイナスドライバー等を使って生地を取り除きます。

この方法は、プラスチック製のファスナーには使えませんので、注意して下さい。

そして、火傷にも注意しながら作業を行って下さいね。

ファスナーの片方が外れてしまった場合

ファスナーの片方が外れてしまう原因は、スライダーを強く引っ張ってしまった事で起こります。

片側が外れてしまうと、もう一度、エレメントをスライダーに通さなくてはいけませんので、難易度は高くなります。

まず、ファスナーの根本(ファスナーからスライダーが抜けない様に留め具が付いている所)を服やバッグ本体から取り出します。

この際、縫い合わせている部分の糸をほどく事になりますので、手芸が苦手な方は、修理屋さんに持って行く事をお勧めします。

根本部分が取り出せたら、細いペンチで留め具を外します。

するとスライダーが抜ける様になりますので、左右同時にエレメントをスライダーに通します。

その後、外した留め具を元に戻し、初めにほどいた部分を縫い直して完了です。

留め具が戻せない場合、留め具があった部分を縫って固定すると、スライダーは抜けなくなります。

裁縫が得意な方ですと簡単な作業ですが、苦手な方は無理せずに修理に出しましょうね。

この他にも方法はありますが、力が必要になりますので、女性の方は難しいかもしれませんがご紹介します。

エレメントが抜けてしまった側のスライダーを、マイナスドライバー等を使い少しずつ開きます。

開いたら、スライダーにエレメントをはめ込み、再びスライダーを締め直します。

金属のファスナーでしたら、ドライヤーで温めスライダーを柔らかくしてから作業すると良いでしょう。

こちらの方が簡単ではありますが、スライダーを開閉する際に力がいりますので、女性の方には不向きかもしれません。

又、マイナスドライバー等の先端で、怪我をしてしまう恐れもありますので注意して行って下さいね

最後に

今回は、ファスナーが閉まらない時や、かんでしまった時の直し方をご紹介してきましたがご参考になりましたか?

間違った方法で無理やり直そうとすると、悪化してしまう事がありますので、正しい直し方を覚えておいて下さいね。

しかし、手先が器用ではない方や、高級品を直す場合は、修理に出す事もお勧めですよ。

お気に入りのアイテムを長く使える様に、今回ご紹介した直し方を、ぜひ試してみて下さい!

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Pocket